木曜日にコロナのワクチンを打ってもらって、金曜日と土曜日は副反応でずっと寝込んでいた。 前もこんなに大変だったかな。
寝込んでいる間に『密やかな結晶』を読み終わった。 なかなか壮絶なラストだった。 主人公は小説家なので、作中にさらに短い小説が展開される。 これがすこしずつ主人公と強くリンクし始める様子が面白かった。
ただ、読み終わったときはいまいち釈然としない感じだった。 解説でこの作品のテーマはナチスなどが行った弾圧や虐殺に関連していると知ってやっと腑に落ちた。
ベジェ曲線を描くプログラムが動くようになった。 まだうまく内部を塗りつぶせないので、そのための勉強を始めた。
12 月に札幌に出張に行くので、ホテルを予約した。 その時にどこに住んでいるかがまだ確定していないので、飛行機はまだ決めていない。 住んでいる場所によって出発する空港が変わるので。
ウミガメの韓国語ローカライズのデータが届いたので、新しくビルドを作ってテストを始めた。
『戦争と交渉の経済学』は戦争をしないで済ませるための具体的な方法がいくつか紹介されている。 ひとつは、敵対するグループ間がビジネスで相互に依存すること。 中世の港から発達した都市では宗教間抗争がそれ以外の沿岸都市の 1/5 しか発生しないらしい。 これは宗教の違いはあってもビジネスで連携する伝統があれば、対立を煽られにくいから。 そして、イスラエルとパキスタンの問題については、疑似的にビジネス上の依存関係を作る社会実験の話が面白かった。
『失敗の科学』はランダム化比較試験によって実は無駄だったことが分かった壮大な計画の例がいくつか紹介されている。 ひどいのは「スケアード・ストレート」という非行少年を更生させるためのプログラムだった。 これは少年たちを刑務所に連れて行って、囚人から体験談を聞かされることで、犯罪を抑止しようというものだった。 一見、とても効果がありそうだけど、RCT によって実は逆効果だったことが分かった。
『カラマゾフの兄弟』は、長老のところに来た女性たちの話を聞くところ。 長老の思いやりのある対応とドライな態度の対比が面白かった。